内容紹介
漫画家・上田としこ。１９１７年（大正六）生まれ、２００８年（平成二〇）没。これは、まだ誰も歩いたことがなかった「女流漫画家」という道を拓いた一人の実在した「女」を主人公とした物語である。上田としこという一人の素っ頓狂な少女が、戦前の満州ハルピンの高く広い空に、想像の絵を思いうかべた時から、日本の、女の、「漫画の歴史」ははじまったともいえる。村上もとかが渾身の力を込めて描く、漫画の青い青い春。待望の単行本第１集！
レビュー5
4/52021/07/31 ひよこだよ
フイチンさんは少女漫画100年の歴史の中でも一番最初に語られるべきお話だと思います。 この漫画もそんな話を描いた素敵な主人公だし、歴史の中でも良いお話ではあるけれど、これは国営放送のドラマでは今はやらないだろうな、と思います。 コロナもそうですが中国に対しては警戒心を持たざるを得ない環境と、それ以前からの日本の右傾化しつつある政治的配慮から忖度されるように思うんです。
5/52020/06/06 だっひー
戦前のブルジョワのお嬢さんのお話なんですが、おしゃれでモダンで面白いですよ(^_^) NHKの朝ドラになりそうですよね ハルピンでロシア人や中国人の友人知人に囲まれて伸びやかに育った漫画家志望のお嬢さんは日本初の女流漫画家になるのでした。モデル張りの容姿を生かして雑誌のモデルもこなしたそうです