内容紹介
グレアムの孤立を一層深めた雪山事件。その憂鬱な4年間を清算しようと、彼は二度とクレーマー家に戻らぬつもりで、かつての被害者の義妹フェル・ブラウンに会いに行く。からっぽの部屋にアンジーへあてた封筒を残して…。――グレアムが死んでしまう…!?手紙から漂う暗い予感が、アンジーの胸を鋭くつき刺す。少年たちの孤独な魂はどこかへ帰り着くことを許されないまま終わるのか?読み継がれる名作の堂々完結篇!
レビュー1
5/52018/08/31 パンダコパンダ
10代の頃に初めて読んだ時、後味が悪くて意味が分からないけど何故か夢中になった。大人になってから読み返すと、早熟にならざるを得なかった子供達の壮大な厨二病物語と言ってしまえば身も蓋もないけど、今でも後味が悪い魅力的な作品である事は間違いないと思う。