内容紹介
かつて片瀬が出会った謎の少年・冴。彼は死期が近づいた片瀬の母親の魂を鳥の姿に変え幻のように姿を消す……。それから数年後。親友・皆口が病に倒れると同時に、再び片瀬の前に冴が現れた……。生と死が妖しく揺らめく「東京浪漫細工」シリーズ、ついに完結!!
レビュー1
5/52021/06/29 ねこねこ
大正時代って、どうしてこんなにノスタルジックなんでしょう。 台詞の言い回しや仮名遣いも当時を偲ばせるもので、宮沢賢治がよぎりました。 もっと巻数があってもいいのにと思う気持ちと、2冊だからこそ、この静かな余韻があるのだという思いがあります。 栄さんは結局短命だったんですね…でも夢が叶って良かったです。