内容紹介
旅回りの役者だったグリフィスの映画界でのキャリアは、エンドウィン・ポーター監督のもとでの役者業から始まる。しかし、制作側を志望していたグリフィスは、なかなか自分の脚本が採用されないことに苛立ち、ライバル会社バイオグラフ社に移籍。そこで、その後も彼の右腕となり続けるカメラマン、ビリー・ビッツァと出逢うのだった。単なる一零細企業だったバイオグラフ社は、グリフィスの活躍によって、全世界から注目されるようになるが、職人的こだわりを持ち、フィルムを何本も使い製作費のかかるグリフィスの存在を、会社は快く思っておらず…… 芸術か、興業か――? 2巻上では、モンタージュ、クロスカッティング、クローズアップなど、現在に連なる様々な映画の文法を生み出した、「映画の父」デビット・W・グリフィスの生涯を辿る。後世に残る偉業を成し遂げながらも、不遇の人生を送った“栄光なき”天才たち。彼らの人生は、如何なるものだったのだろうか――森田信吾による異色の偉人伝!
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