内容紹介
家族全員を亡くした祖母が綴った記憶――それは、80年前の日本で本当に起きた出来事でした。鹿児島県の離島・徳之島で戦争が激しさを増す中、祖母は飢えに苦しみ、家族全員を失います。その深い心の傷は、生涯癒えることはありませんでした。教育を受けることも、文字を学ぶ機会も奪われた祖母は、50歳になって大阪の夜間中学校に入学。先生や仲間たちと出会い、信頼関係を築きながら、ようやく自分の人生を歩み始めます。そんな祖母が綴った一編の作文「戦争がにくい」。そこには、想像を絶するような戦時下の暮らしと、飾らない言葉で綴られた叫びが記されていました。大胆でユニーク、そしてどこか愛おしい――そんな“おばあちゃん”の生きた証を、孫の著者が徳之島での取材とともに辿りながら描く、コミックエッセイ『戦争さえなければ』。戦後80周年を迎える2025年夏、刊行。【電子書籍限定!徳之島弾丸取材での、奇跡のようなエピソードを描き下ろしで特別収録!】
レビュー3
5/52025/08/29 ちい!
40代半ばの自分は小さい頃に戦争実体験を聞かせてくれる人が周りに沢山いた。我が子には私が聞いたことを伝えているが昔よりも戦争を題材にしたものが少なくなり、この作品で少しでも伝えられると良いなと思う。
5/52025/08/05 ゆきんこ
インスタで知って購入しました。 私も先日亡くなった祖母の話を小さい頃に聞かせてもらった記憶がありますが記憶は曖昧です。 ここまで詳しく、鮮明に書かれている本はあるのかもしれないけれど今まで出会えませんでした。 笑あり涙ありで読みやすく数少ない戦争の実体験を知れる良い一冊でした! もっと広まってほしいです!〓