月に吠えらんねえ

月に吠えらんねえ (11)

更新ステータス
マンガ
作者
清家雪子
掲載誌
アフタヌーン
出版社
講談社
4 (3)

内容紹介

萩原朔太郎作品から生まれた「朔くん」、北原白秋作品から生まれた「白さん」、室生犀星作品から生まれた「犀」など、詩人本人ではなく作品のイメージをキャラクター化。詩人たちが暮らす近代市□(シカク/詩歌句)街に住む詩人の朔くんは、本人は自覚なく□街の神として町を詩人の理想の土地として管理していたが、知らずにその神の力で詩壇の師匠の白さんに強く働きかけ、自分の男性・詩人としての理想を白さんに具現化してしまっていた。ある時、□街に出現した愛国心の一表出である「縊死体」は朔くんに取り憑くが、それは戦争を悔いるあまりに愛国心までも否定しようとする戦後の日本の総意識に対抗するためであった。縊死体に侵食され一体化した朔くんは変質した白さんと複雑に影響を与え合い、神としての力が白さんにも流れ込み、白さんは二体に分裂。ひとりは新しい神として□街を守り、ひとりは男性として女性化した朔くんと結ばれるが、縊死体、戦争翼賛文学までも愛国心として認める白さんが守る□街を責める「戦後の日本の総意識」の攻撃は激化する。朔くん、白さん、戦場巡りで戦争の悲惨さを経験させられた犀の選択とは。第20回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・新人賞を受賞した近代詩歌俳句ファンタジー、ついに完結!


レビュー2

5/52019/09/27 ちぶた

感動した何回も泣いた 今までのフラグが繋がって、悲しいような寂しいような幸せなような終わりでした 大好きな作品が終わってしまった喪失感がすごいけど、何度も読み返そうと思います 作品中にもあったように、朔の理想像が白さんであり、白さんの恋愛対象に合わせている事も女に変化している一因であるから、むしろBLとか異性愛とかそういった概念では無いと思います あくまでキャラの心情や世界に沿った変化なのかなと

1/52019/09/26 ウォンち

作品への理解とかひのもと、文学界でのプロパガンダ作品への扱いに言及していたところは好きでしたが…正直、腐女子しか楽しめないのでは?と… 正直、好きな詩人の名を冠したキャラが女体化してアンアンとか許容を超えていて。こういう要素のないとこにBL詰めるのって結局同性愛者を無理に異性愛者のカタに嵌めてご満悦してた時代の人とあんまり変わんないですよねって思ったり。 BLする必要あったのかなぁ…


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