内容紹介
海底から月、宇宙へ。生命の彩りはどこまでも。さらりと深い、フシギな3編を収録。●「25時のバカンス」深海生物圏研究室に勤務する乙女(おとめ)は、久しぶりに弟の甲太郎(こうたろう)と再会する。深夜の海辺にて彼女が弟に見せたのは、貝に侵食された自分の姿だった。●「パンドラにて」土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」。物言わぬ奇妙な新入生・ロロに気に入られたナナは、幼き日の記憶を思い起こす。●「月の葬式」勉強も親の期待もわかってしまう天才高校生。試験の日に乗る電車を「間違えた」彼は、雪深い北の果てで、ひとりの「王子」と出会う。
レビュー7
5/52023/02/11 うたこ
一生手元に置くと決めてる本です。 高校生のとき、好きな人含めてみんなで花火大会行く日、私は迷子になってみんなとも合流できず、結局花火も見れなかったっていう切ない気持ちのなか、フラッと入った駅ナカ本屋で買いました。駅のホームで25時のバカンスを読んで、面白すぎてすぐ虫の歌も買いに戻りました。 その時のこと覚えてるくらい、初めて読んだ時の衝撃がすごくて、面白くて切なくて愛らしい、素晴らしい作品です
5/52020/08/05 お米大使
最高でした。 何度も読んでしまうくらい読む度に何か違う考え方や気づきがあります。人生の中で読んでおいて損は無い作品です! が、蓮コラ苦手な方は注意してください。