内容紹介
19世紀末、アメリカ西部。日本を逃げ出した肥後士族のサムライ・伊東伊衛郎(いえろう)は、1人のインディアンと出会う。彼の名は、レッド。夕焼け空の赤色をさすという……。そして、街の保安官・バーンズの持つ合衆国騎兵隊の階級章をレッドが見た夜、慟哭と共に大殺戮が始まる――。勝者の歴史に牙を剥く、叛骨の崖っぷちウエスタン、ここに開幕!!
レビュー5
4/52016/03/17 のまんぞの
アメリカはネイティブアメリカンを殺し、土地を奪ったわけで、 しかし誇り高く戦った彼らへの尊敬は深くある。 同時に、潜在的にはいつも罪の意識があって、神を呼ぶのだという、この所の解釈や、 インディアンと日本の武士のイメージとで重なる部分があるという。 戦士性であり、伝統と誇りでしょうか。 少年漫画ぽい雰囲気ありますが、ベテランの底力感じます。 地方出身とのことで、方言が割と自然なのもいいです。
5/52016/03/15 でんでん
村枝先生の作品はどれもおもしろくて大好きだけど、REDは面白いだけじゃなくて深い。 でも面白いから引き込まれて読んでしまう。 インディアンへの差別を描いてるシーンがあるので、苦手な人もいるかもしれないけど、ぜひ色んな人に読んでほしい。