内容紹介
吹雪の夜。おかだ屋に現われた美少年・沙鬼は、偶然出会った桐谷龍生の短くなった影を見るなり、あと2~3日の命だと死期を言い放つ。彼にまとわりつく真っ黒いものが影をなめているらしい。その影がすべてなくなったときが龍生の最後なのだ。助けてくれと懇願する龍生に、沙鬼は静かに忠告する。「お前の夜具を調べてみな。ただしかみさんに見つかるなよ…」。帰宅すると龍生の妹・まゆ子が、怪しい虫にかまれ、寝込んでしまう。熱にうなされるまゆ子の前に、突然現れた沙鬼。治療してくれた沙鬼に、まゆ子は龍生の妻・比左子に対する、ある違和感を打ち明けるのだった…。炎のような赫い髪、淵よりも碧い瞳を持つ美少年・沙鬼。人は彼を鬼の子と呼ぶ。奇才・伊藤結花理が放つ本格ミステリーホラーシリーズ、第2巻(全3巻)!!
レビュー
まだレビューはありません