内容紹介
ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で…？ 生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬──
レビュー1
5/52024/05/18 mori
こういう近代文学的な雰囲気を感じるお話、すごく好きです。 悲しい結末になるか幸せな終わりかたになるか、最後まで分かりませんでした。 ネタバレになるので言いませんが、見届けられて良かったです。