内容紹介
「夫婦なら、なすべきことをしようというだけの話だ――」ヴィオレーヌは身を翻して逃げようとしたが、すぐにつかまり荒々しく唇を奪われた。いつもとは違う彼の様子に驚くも、身体は愛撫を求めて疼き……陰謀渦巻く王宮で、愛に翻弄されるヒロインを描くエロティックロマンス♪ ラロック王国の王女ヴィオレーヌは、国同士の取り決めにより、ファーレイン帝国の皇太子妃となるべく幼い頃から厳しい教育を受けた。心の支えになったのは、何年もの間文通してきた皇太子リュファスへの想いだけ。しかし待ちに待った婚約の儀で、ヴィオレーヌは言葉を失った。「リュファスは来ない。今日、あなたは俺と婚約する」そう告げた視線の鋭い男は、リュファスの代わりに皇太子となったユベールだった。戸惑いながらも予定通り帝国に輿入れするヴィオレーヌに、ユベールは優しく微笑み愛を囁く。彼の情熱で身も心も蕩けていく日々。しかしある事件を境に彼の態度が豹変して……
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