内容紹介
幼い頃から続く実の母親との根深い確執が原因で、霊能者・日向に相談した杉原那月は、そこで母親の生き霊が自分に取り憑いていることを知る。それ以外にも、《呪い》と《金銭搾取》で杉原を肉体的・精神的に追い詰める母親に対し、日向は結界を張ることに成功。しかし、今度は弟の人格が突如として豹変し、杉原をさらに追い詰める……。板挟みにあう著者に今度は突然、母親病死の一報……。そして弟以外の人格にも変化が! 人は身内に対してここまで強欲になることができるのか!? まさに悪魔のごとき《奪衣婆=死者からみぐるみを剥がして持ち去る婆》との闘いを赤裸々に描く実話ホラー作品。
レビュー1
1/52022/08/09 瀬崎ぴろ
寺尾玲子さんや、視っちゃん、斎さんシリーズを見ていると、物足りなさを感じてしまいますf(^_^; 奪衣婆のイメージはこれでは奪衣婆に失礼かと思います。 奪衣婆はあの世の三途の川のほとりで働いているのだから、 自分の物にしている訳では無いので。 餓鬼とか追い剥ぎと言うイメージの方がこの話にふさわしいけれど、 家族の確執はフィクションより恐ろしい。 解決しなければいけないものが、 片付かないのも残念。