内容紹介
大正六年、東北の寒村の少女ちゑは貧しい家の窮状を救うため、母に千円でその身を東京・吉原の遊郭へと売られていった。「珍しいものたくさん見て、キレイなべべ着て毎日笑ってるだけでいい」…そう吹き込まれて遊女となったちゑだったが、現実はまさに“この世の地獄”――。醜い老人に処女を奪われ、客の残飯を漁り、姐女郎を見舞った残酷な破滅を目の当たりにし、そして挙句の果てに信じていた身内にまで裏切られ…! かんざし職人の男性への純愛を胸に秘めながらも、ついにおのれの命を懸けた決断をするちゑだったが――!?
レビュー3
2/52018/03/13 桜ほうじ茶
なんだろ……遊女ってよりは、地獄の餓鬼畜生みたいな世界観の吉原遊女伝。 あへ顔と狂気顔がシツコイほど出てくるので、なかなか主人公の不憫さや健気さや不遇な人生具合に涙したいけど描写が汚い感じが多いので、哀れみの気持はでるけどイマイチ入り込めない。 どこまでも救いが無くて、途方にくれる感じで、何とも言えない…
2/52018/03/05 ポット
何とも言えない感