内容紹介
「私たちは、本当の家族じゃない」。三條一里がメストレに出逢ったことに呼応するように、次々と明らかになる、彼女を取り巻く残酷な現実。自由を求めて伸ばしたその手は、果たして光に届くのだろうか――。家族、絆、暴力、陰謀、愛…奴隷貿易と圧政の血塗られた歴史に彩られた舞闘技「カポエイラ」、その陰惨な暗闇が、彼女を強く、切なく、成長させる。慟哭と相克の第2巻。
レビュー7
5/52024/01/19 すしねこ
彼ら夫婦が指の一本でＢＪに命を救われたのだから感謝するべきだ。友人に裏切られ、彼らのために足を失い組織のために働き続けたＢＪの心の傷は我々の測り知れるものではない。そして、これほどまでに音楽を、カポエイラを絵で表現できる作者はいないだろう。独特の世界観を、わからないの一言で済ませてしまうのはまだ世界の一部分しか見れていないという証拠である。
5/52022/02/08 たちばな
主人公は親の指2本を失い 作者は200レアル失った2巻