内容紹介
乗馬を愛するアメリカ生まれのお転婆娘が、イギリスの片田舎にやって来た。その名はルシンダ。美男子たちとの出会いと恋、傷心と結婚、そして訪れる哀しい別れ……。イギリスの上流社会を舞台に、ルシンダは少女から女性へと成長していく――！ 1990年に発売された同タイトル（全6話）に、コミックス初収録の「男が目覚める時」を加えた、読みごたえ満点の新装合本版。名香先生描きおろしの新カバーイラストに、美麗なカラー口絵付き。
レビュー1
5/52023/06/27 おもち
短編集だと話が面白いのにもうちょっと見たいとこで終わるのですが、ルシンダというシリーズでじっくり読めて良かったです。どの登場人物も少しずつ罪深くて何とも言えない作者先生の味があります。 ルシンダの母は毒親に思えますが娘に結婚相手を愛人が多い男は駄目と言う愛情もあるのに、幸せを感じたことのない孤独を埋めてくる"良き夫"の義理の息子を拒めない虚しさ。完璧な悪人ではないあたり奥が深いです。