内容紹介
15世紀前半、中央ヨーロッパで巻き起こったフス派とカトリック派の熾烈な宗教戦争は、いよいよ終局に近付いていた。バーゼルでカトリック派と交わされた和平条件は、急進フス派のターボル、オレープ勢には受け入れられず、穏健フス派の聖杯派との亀裂が深まる。平和を希求するシャールカは両者の間に立って衝突を避けようとするのだが……。出会い、別れ、謀略、裏切り、憎しみ、そして愛…… 中世ボヘミアを舞台に繰り広げられる歴史ドラマ、ここに完結!!
レビュー7
5/52024/10/23 taka
シャールカの立ち位置がコロコロ変わった印象があるけど当時のヨーロッパは実際に勢力図が短期間で目まぐるしく入れ替わっているから、それもやむを得ないね。 登場人物がほとんど生き残れない苛烈なドラマだったけど、最後は大団円だね。久しぶりに最後まで引き込まれた長編作品だったわ。後日譚の「外伝」も良かったー
5/52024/08/16 たこたん
宗教とはいや人間とは愚かで恐ろしい。。 宗教や考え方の違いや領土の問題で人間同士が殺し合う。現代でも世界のどこかで戦争が起こっている。 読んでいてやるせない気持ちになった。 人間とは愚かな生き物だ。 そんな中で精一杯生きるしかないのか。。