内容紹介
「おまえなんて、生まれてこなければよかったのに」亡き生母が平民だったため、伯爵令嬢でありながら罵られ育ったフィオーラ。そんな劣悪な環境も、結婚し家を出れば終わるはず……そう信じていたのに。理不尽な理由で突然婚約を破棄され、さらには唯一の心の拠り所だった母の形見同然の若木に火を放たれて……が、その時、「僕を目覚めさせたのは君かい、主様?」 炎から若木を守ろうとした瞬間、美しい青年が現れる。フィオーラを主と呼ぶ青年の名は、アルム。この世界を支える神も同然の存在、世界樹の化身なのだった。そしてフィオーラは、その霊樹の強大な力を手にできる唯一の存在だという。世界樹の主となり絶大な力を秘めることになったフィオーラの日常は、その日から一変することに……。虐げられてきた美しい娘に秘められた才能と運命をめぐる、植物ともふもふ精霊に彩られたシンデレラ・ファンタジー。
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