内容紹介
猫又の生きる時間、人間が生きる時間… 異なる生を歩むものたちが、別れの時を思う。雪が降らない縁ヶ森町に、冷たい からっ風とともに冬が訪れる。教習所で仲良くなった車のつくも神・ワーゲン君と猫又ぶちお。ワーゲン君がともに暮らしているのは、彼のもと「持ち主」であり、今ではパートナーである和彦という男性。和彦とともに生きていきたいと願うワーゲン君だが、和彦はいつか来る別れの時を見つめていて…。カラス天狗のジローが蓋をしていたお別れの記憶や、天狗のおっちゃんの語られざる過去。妖怪さんと人間に流れる時間の違いと、それでも ともに生きたいという願いを描く。第三巻。(河童の虹ちゃんの恋が進展? 狗賓・早千代の好きな人って? 恋模様にも一波乱!) 【電子限定特典】 イラストや設定画に加え、ラフ案などをまとめた豪華特典を収録! 【目次】仲の冬の鬼/からっ風とおしくらまんじゅう/藁と編む思い出/猫又フレンズ/猫又コンサルト/夢と呑みとその先/或る車の回想/ウワサと駄菓子屋/あさっての恋ごころ/むーちゃんのぐるぐる/猫又パスポート/パンと戦争とコーヒーと/ぶちお/イギリスへ行く(前編)/ぶちお、イギリスへ行く(後編)/或る車の願い/河の童の先祖返り/目目連の古家にて/昔日のひとの物語/氷の川の境界線(前編)/氷の川の境界線(後編)/お見舞いと湯たんぽ/狗賓とギタリスト/日の暮れのガレージにて/赤いお守りと手紙/みんなの年越し/番外編/山本さんと坂木さん/あとがき/電子限定特典
レビュー3
読むと心がほどけていって、ものすごく暖かい気持ちになりました。大好きな作品です。
すごい温かい作品。 この世界の中で生きたいって思った。