内容紹介
「結婚している女と結婚していない女は、まったく別の生き物だ」――鈴木ユキノ38歳。一度東京に出るも、今は大嫌いだった田舎に戻り働いている。声を上げたって、何も変わらないこの町で。そんな中、偶然再会した高校時代の同級生・道子と交わす会話の中で、結婚した女と独身の自分との違いに戸惑いと疎ましさを隠せない。一方、会社の同僚である年下男・成澤もまた複雑なものを抱えていることを知り、つかず離れずの関係で成澤のそばに居続けることに。が、突然ユキノの前に現れた成澤の母親は、成澤とユキノの関係にざらついた表情を見せ…? ユキノと道子が進む未来とは――。地方都市の閉そく感を鋭く切り取りながら、人間の普遍的な強さと希望を描き出す新鋭話題作、ついに完結!
レビュー1
5/52023/11/25 ジゼル
ここまでではなくとも、こういう男尊女卑は地方の田舎にはいまだに多かれ少なかれありますよね。 最終話でずっと自分のためだけに生きれるわけじゃないって言葉をみて、以前マツコデラックスが「自分のためだけに生きるには人生って長過ぎるのよね。」って言ってたのを思い出した。