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「永愛(とあ)くんさえいればいい。永愛くんが俺のすべて――」憧れの存在だった永愛が、何者かに犯された瞬間、臣斗(じんと)の中で何かが崩れる音がした。独占欲、嫉妬、怒り――初めて知る、このどす黒い感情が「愛」だと気づく。愛を知らぬ者たちが、傷つけ合いながら辿る道は――…。痛みの先にある、ある愛のカタチ。
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