内容紹介
未来を知る『時渡り』の力で国に尽くしてきた子爵令嬢・エマは婚約解消の翌日、15歳の過去に戻ってしまう。2度目の人生、国の犠牲になるのはもう終わり! 幼い頃の夢・侍女になると決心したエマの前に現れたのは、隣国の謎多き公爵・グレン。「俺は無駄なことはしない」冷たい言葉とは裏腹に、優しく触れてくる彼に惹かれるエマだけど、彼はある「秘密」を抱えていて――。魔法のiらんど大賞2020小説大賞特別賞受賞作!巻末には、グレンとエマのケンカからのちょっぴり甘々な仲直りを描いた描き下ろしエピソード「休暇への誘い」、さらには茲助先生の美麗なカバーイラストを特別収録!
レビュー1
5/52021/08/08 ガブリエラ
好きな人の為に何度も過去に遡り、さり気なく支えるグレンがよかった。あとがきで作者が言った、2人の間にある一定の距離感が、ベタベタした溺愛物語と違い、読んでいて好感がもてます。タイトルから、現役バリバリの侍女の話を想像したが、実際には魔法学校で侍女になるべく努力するヒロインと、周囲の友人たちの話でした。4年前に戻って人生をやり直したエマと、それに付き合ったグレンの素敵な物語だったと思います。