内容紹介
あれだけ固執して、それでも尚絶対に手に入れられないと思っていた跡取りの座。しかし分家である自分にも可能性が生まれたことで混乱する亮太。静ともギクシャクしたままで八方塞がりのところ、祖母に本家に来るよう呼び出される。そしてそこで聞かされたのは、本家の世襲制の撤廃を進言したのは本家の正式な跡取りであるはずの静だという事実だった。全てを手放してでも自分を想う静の苛烈で純粋な想いを受け、居てもたっても居られなくなった亮太は感情のままに走り出す。そして初めて出会った薔薇園で1人佇む静を見つけ―…。
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