内容紹介
1965年に行われた「第2回鈴鹿レースミーティング」で、周囲に圧倒的な差をつけ優勝をはたした浮谷東次郎。その後、日本レース界の頂点を決める「全日本自動車クラブ選手権」にて、長年の友人でありライバルでもある生沢と対戦することになる。悪天候にも関わらず全国からファンが押し寄せ、決戦の日を迎えた2人。雨の中、運転に悪戦苦闘する東次郎の車に、生沢の車が突っ込み、一時は走行不可能と思われるほどダメージを負う。しかし気力により必死の追い上げを見せた東次郎は、トップの生沢を抜き奇跡の大逆転勝利をはたす。この勝負の後、世間からの注目度は一気に上がり、当時23歳の東次郎はカーレース界からも将来が期待されていた。全てが順調に進んでいたそんな最中、思いがけない事故が彼を襲う…… 後世に残る偉業を成し遂げながらも、不遇の人生を送った“栄光なき”天才たち。彼らの人生は、如何なるものだったのだろうか――森田信吾による異色の偉人伝!
レビュー
まだレビューはありません