内容紹介
深町良32歳、妻のさえことは大学時代からの同棲生活を経て結婚したのだが、いつのまにか腹の出てくる年齢に。最近では性生活も超マンネリで、変わったことでもなければその気になれない状態となっていた。ある日、同僚に誘われと飲んで遅くに帰るとそこには豪華な食事が…。実は結婚記念日だったのだった。すっかり忘れてしまった良に対し、さえこは超不機嫌に…。そんなこともあり夫婦仲は決して良好とはいえないため、良にとってはいつしかあこがれて購入したマンションもローンと妻の重さだけが残り、マンションに近づくにつれ足が重くなっていくようになっていた。そんな時、同じ会社の若い女の子に声をかけられた良は…!? 男女の恋愛、結婚への考え方の違いを考えさせられ、すれ違いを繰り返す主人公夫妻にハラハラドキドキさせられることは間違いナシ! 1984年にはテレビドラマ化もされた作品でもあるのだ。
レビュー1
5/52021/07/15 sos
30年以上前とはいえここまでフェミ・ポリコレ無視の身勝手な話があろうか……というエピソードてんこ盛り。しかしめちゃリアル〜。。結局どんなに文句を言おうが、この辺の問題は全く変わることなくいまもドスンと世間の中心に居座っている。家庭・夫婦・会社・社会をここまで赤裸々に分解した作品はそうない。マンガとして爽快かどうかは知らんが、それとはまた別の意義ある作品。「退屈」という高度なテーマを描ききっている。