内容紹介
横浜でのデート。琉実と付き合っていた頃にも行った思い出の場所。あの時と違うのは、今日は那織も一緒ということ。7月24日。今日は僕の誕生日。琉実と那織から誘われて、三人で出掛けていた――幼い頃からよく知る家族同然の三人で。昔みたいに。だけど、この楽しい時間がもうすぐ終わるということを、僕は知っている。今日僕は想いを告げる。告白の結果はどうあれ、一つの恋が終わることだけは間違いがない。この関係が崩れてしまうことに、もう戻れないことに対して明確な恐怖がある。それでも僕は言わなければならない。君が、好きだから。
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