内容紹介
あおの心に影を落とした、魂迎鳥・文目との出会い。コウに金を届けるため、覚悟ができるのか―― 思いを巡らすあおの前に現れたのは、奴女郎の卯月。生前、同じ見世の遊女たちに冷たくあしらわれる中、たったひとり手を差し伸べてくれた遊女・乙女のことが忘れられないという。花街の片隅でひっそりと咲いた愛おしい日々と、悲痛な別れ。二人の想いは、再び重なるのか…!? 大反響『耳塞ぎ』編を収録!
レビュー1
5/52023/10/28 ケットシー
本筋とは少し離れて、今回はある可愛らしい妓女と妓女のお話。考えてみれば、武士の間でも同性同士というのはよくあったので不思議ではない時代だよなぁと思う回でした〓 もちろん、それだけではなく相変わらず、江戸の世の世俗について細かく描かれている。あおのたつきは何度も読み返してしまうのですが、この巻は「人の可愛らしさ」が大きいと思う。性別ではなく、人として共感してしまう可愛らしさ。 相変わらず面白い!