内容紹介
黒瀬令児（くろせれいじ）は、家族、教師、幼馴染、アイドル、小説家、そしてこの町。そのすべてに縛られながら“ただ”生きていた。令児が東京に行っている間に、黒瀬家へやってきた柴沢由里はこの町の深淵を自ら覗き込んでしまい――。少年の生きることに希望はあるのか。この先に光はあるのか。“今”を映し出すワールドエンド・ボーイミーツガール、第十三章――。
レビュー32
5/52023/12/11 せっけん
LGBTとトラウマで苦しんできたことを告白すれば、女性に暴行することも男性を死ぬほどいじめることも全部「彼は被害者だ」で許されるという、逆差別が凝縮されたようなエピソードだと感じました。しかも許す相手が何度も奴隷にして暴行して殺そうとした被害者で、彼をもっと過酷な状況にしておいて、彼に受け入れられてすくわれるというグロテスクな関係が、美しいものとして描かれることに寒気を覚える、すごい作品だと思う。
5/52023/12/11 1877
ディープなエロゲ