内容紹介
魔族に故郷や家族を蹂躙されたアレクサンドル。彼はその復讐を果たすべく“勇者”となり、仲間と共に魔王軍に対し捨て身の作戦を決行するも、圧倒的な力を誇る魔王に為す術もなく敗北。志半ばで力尽き、殺されてしまう。だが、死んでしまったはずの彼は目を覚ます―― あろうことか己を殺した“魔王”の息子“第七魔王子ジルバギアス”として。「あぁ……ぁああっ……奇跡だ。俺の運命はまだ終わってなどいなかった!!」 あまりに数奇な運命を、最大の好機とするべくジルバギアスは正体を伏せ、魔族の王子として悪逆非道にも手を染め、力を磨いていく。すべては魔王に復讐する為に――。これは偽りの魔王子による、国崩しの物語。