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自衛隊の圧倒的な火力により、皇子ゾルザル軍の被害は甚大だった。しかし、当のゾルザルは余裕の表情で今なお軍を進めている。彼には必勝の策があるからだ。その策は確かに戦局を一変させる可能性があった。しかし同時に、部下たちに多大な犠牲を強いる残酷なものでもあり――
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