内容紹介
「お前、もう一生オレのもんな?」 笠原ナオ。28歳、彼氏あり、書店員。私には「死ね」と言われたら死ねるほど好きだった元彼がいた。呼んだらすぐに来るおもちゃくらいに思われていただろうから“元彼”と言っていいのかすら怪しいのだけれど――。それがわかっていても当時の私は彼に会い、言われるがままおもちゃになった。今でもふと蘇る、彼の顔、彼の声、彼の匂い。私は未だ、彼の呪いにかかったままだ。今の彼氏にも到底言えない私の過去の黒い恋愛。第4章「逃れるすべなし」。
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