内容紹介
「お前、もう一生オレのもんな?」 笠原ナオ。28歳、彼氏あり、書店員。私には「死ね」と言われたら死ねるほど好きだった元彼がいた。呼んだらすぐに来るおもちゃくらいに思われていただろうから“元彼”と言っていいのかすら怪しいのだけれど――。それがわかっていても当時の私は彼に会い、言われるがままおもちゃになった。今でもふと蘇る、彼の顔、彼の声、彼の匂い。私は未だ、彼の呪いにかかったままだ。今の彼氏にも到底言えない私の過去の黒い恋愛。第4章「逃れるすべなし」。
レビュー3
5/52024/04/15 フクロウ
DV男を選ぶのってセルフDVみたいなもんなんだってさ 環境要素が重でとにかく自己肯定感がひくいので 優しくされると「何で無価値の私に優しくするの?変な人」と思って距離を取りたくなるらしい これをもっとまろやかマイルドにしたのが蛙化現象
5/52023/12/09 ぷりっと
昔好きだった女の人が、まさにこんな感じでDVする男ばかり好きになる子だった。付き合う事になったんだが、普通に接していたら「何?優しすぎる、、、何を企んでいるの?」と真剣に言われて悲しくなった事を思い出した。結局向こうから別れを切り出され、その後もDV男と付き合う彼女の話を聞く度に救えなかった自分を責めた時期もあった。しかし、気づいた。救うなんて偉そうだった。彼女の幸せは彼女しか決められない。