内容紹介
「いいよ、ぜんぶお前のだから――」 劣悪な環境で育ち、盗みを働きながら生きてきた青年がある日、「屍様」と呼ばれる大金持ちの当主の噂話を耳にする。なんでも「屍様」は女中が次々に逃げ出すほど恐ろしいらしい。その噂に過去の自分を重ね、「屍様」から金を奪ってやろうと企む。女中に扮装し屋敷に潜り込むと、蔵の中で倒れている男を発見して… 過去も見た目も関係ない。いま、貴方が、君が愛おしい。呪われても愛を忘れなかった当主と、彼に買われた愛を知らない青年が紡ぐ昭和浪漫譚。
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