内容紹介
【合本版特典・著者コメントつき】物語の舞台は19世紀イギリスヴィクトリア朝の時代。産業革命により飛躍的に経済が発展したことで、人々の生活は豊かになった。そしていつしか人間は妖精が隣人だった一昔前のことなど忘れ去り、妖精はお伽話の中だけの存在となっていた。妖精の姿が見え、話ができる少女・リディアは、スコットランドの片田舎で亡き母の後を継ぎ「妖精博士」として生活を送っていた。仕事の依頼を待つもろくなものはなく、町の人々には変わり者扱いされる日々。そんなある日、父と共に復活祭を過ごすために乗り込んだ船の上でとある陰謀に巻き込まれ、船室に潜んでいた謎の青年・エドガーに助け出される。彼を警戒しつつも妖精博士として依頼を受けたことから、エドガーを取り巻く壮大な事件の数々に巻き込まれていくことに。次第に明らかになるエドガーの過去や、彼を狙う組織との戦いを経て、ふたりは少しずつ絆を深めていく。※あとがきは収録されていません。【収録作】『あいつは優雅な大悪党』『あまい罠には気をつけて』『プロポーズはお手やわらかに』『恋人は幽霊』『呪いのダイヤに愛をこめて』『取り換えられたプリンセス』『涙の秘密をおしえて』『駆け落ちは月夜を待って』『女神に捧ぐ鎮魂歌』『ロンドン橋に星は灯る』『花嫁修業は薔薇迷宮で』『紳士の射止めかた教えます』
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