内容紹介
“無口でクールなデザイナー”として社内で一目置かれる森 心春。しかしそれは吃音症による過去のトラウマから、「最低限の挨拶のみ」で「対人関係を作らない」という処世術だった。二度と昔のような経験はしたくないと、本来の明るくて元気な性格を押し殺して過ごす日々。だけど、本当は誰かと関わってみたい。例えば――恋愛とか、結婚とか。そんな憧れを抱いていたある日、コミュ強で人気者の営業・成田とぶつかってしまう。近い距離や、転ばないよう回された腕にドキドキする心春をよそに、成田の興味は心春の“頭の中”にあり…? 「俺、触れた人の心が読めるんです。――森さんの気持ち、もっと聞いてみたいです」戸惑う心春だったが、初めて感じた繋がりと指先の熱さに、次第に心を開いていき…。
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