寂しい気持ちが移ってくる。

カリンちゃん、強くていい娘さんだなぁ。
キホさんが、そんなふうに育ててくれたんだね。

絵が気持ち悪く、この夫婦の生々しい感性が更に気持ち悪い。二重顎とか、散らかった部屋とか、奥さん愛していた割には赤裸々過ぎて死者がお気の毒。主人公もいい人なんだろうけど普通に悲しんで泣いてる女々しいおじさんで、怖いもの見たさとヨソのセックス覗いてるようなうわぁ〜…、ななんとも言えない気持ちで読んだ。

どの言葉もしっくりこないぐちゃぐちゃな感情が、上手に表現されていて、「これぞ漫画の醍醐味」と思える作品。読後しばらく悲しみが後を引きます。歳を重ねれば、家庭を持てば、もっと共感できるようになるのかしら。いつか読み返したい。

これはなんともいえなくなる