海街からのスピンオフ嬉しいです｡雑学も人生も学べるし，まるで映画みたいな小説を読んでいるみたいな。

たまに行くような温泉町に住む人にもそれぞれの生き方、想い、傷つきがあって…。息づかいが聞こえてくるような素晴らしい漫画。
押し殺した想いはあれど和樹がいいこに育ってくれた分、智樹も気になってしまう。
まさか７歳での自分の選択で…と思う気持ちもあるだろうし、異母弟は真っ直ぐ育ってる訳だし…なんて考えてしまった。

この人の描く世界は遠いようで実はすごく身近な世界で本当に引き込まれます。過去に何かあったとしても、今を生きているならそれを精一杯全うしようと思える。

連載されてるのは知ってたけど、単行本出てたのね…
吉田先生は本当に話を作るの上手いなあ。複雑な事情はあれど、どうして温泉街の人々をここまで豊かに描けるのだろうか。
読み終わった余韻が凄すぎます！

海町diaryの続編！和樹智樹の兄弟も、あの母が故の苦労を背負って大人になったんだなぁ…。我が地元が舞台なのでとても嬉しいです！この作者の物語を読むと、人生への向き合い方を見つめ直してみたい気持ちになります。