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きみお作品の中心テーマのひとつ「退屈」をとことん突きつめた重要作。この系統では「瑠璃色」など、名作が連なるが、本作はかなりストイックに同テーマを攻めていて実験的ですらある。退屈ってテーマの難しさは、追いすぎるとうまく描けないことだ。退屈に追い詰められることってあまりなくて、大抵ぼんやり影のようにつきまとうものだから。ゆえに退屈というテーマを捉えるのは難しいわけだが…名匠の名人芸が冴える