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「翔んだカップル」などきみお初期のラブコメ路線の終着駅というか極点。恋愛を真正直に見つめ、煮詰めに煮詰めた結果……なぜかプチ地獄巡りみたくなる。結局主人公は退屈の影を感じながら、まだ愛や結婚など夢を見ることで、先送りにしている。退屈を見据えた「瑠璃色」と対になっており、退屈から逃げても地獄、見すえても地獄、という手強さ、救いのなさを両作で描ききっている。