ヒュウ〜娘さんの部屋に入った時、両親にそっくりでびっくり
エピローグあるみたいなので単話じゃなく一冊でまとめて買う方がかなりおすすめ すごくよかったです
※最終話までのネタバレ含む
この2人が夫婦になったのって最終話(物語の始まり)以来初めてなんだな…
それまでの関係では死別や離別、必ず「別れ」を迎えてきた2人が現代ではついに「夫婦」となり、一生を添い遂げる仲を続ける事(=「別れ」が無い)を最後に「周」の方が語るの、凄く深い。
執念の呪いって見方もあるけど、それだけで片付けられない人の縁の奥深さ、「環」の宣言がついに実を結び「周」に届いたんだよね
最終話を読んでから読み返すとまた見方が変わった。
なぜ好きになったかわからない妻、同性が好きなのが引き継がれた娘。単話で読むと美しい話のようだけど、この夫婦が出会って生涯共にするのは呪いだったのかと思うと怖くなった。
とにかく夢中になって読んで、いろいろなことを考えさせられ。読み終わったあとに「単話」という文字が目にはいって、短い話だったと気がついた。
そうは思えないほど、読みごたえあり。
親子系、青春モノ、BL、食べ物系、歴史モノ、恋愛…
様々なジャンルを網羅してきてきたよしなが先生に死角なし‼︎
涙が出た。妻も夫も娘もみんなの気持ちがわかる。
ウチの所も3人家族。一人娘。今5歳。私は自分の思春期が一年家出したり、壮絶な反抗期だったので今から戦々恐々としてます。
自分が嫌だったこと、悲しかったことは子供にしないつもりだけど、このお話のような状況になったら、きっと母の人のように子供にぶつけちゃいそう。
孫の顔が見たいから、LGBTには寛容でありたいけど我が子がとなるとなぁ…。
自分が、親にとって娘で、娘にとって親になったからかなぁ、どっちの気持ちも分かって泣けてくる。
大奥をメロディでリアタイしてたときは練り上げられた壮大なストーリーに毎回感動して泣いてましたが、現代のありふれた家庭のちょっとした日常を描いた話ですら泣かせてくるよしながさんの力量凄すぎます‥。読後感かなり満足です。
思春期の子どもと共に生きる親自身にも、いろんな背景があるのは当然ですよね。おおらかに、あたたかく見守る家族でありたいと思いました。
表紙で、よしながふみ先生なのに男女恋愛ものか⁈
と思ったら、百合もの⁈
と思ったら、やっぱりBL要素ありかよ⁈
となった。