内容紹介
突然の交通事故によって、いままさに生死の淵をさ迷っている少女・遥。泣き崩れる友人の肩に手をおこうとした瞬間、自分が既に肉体を離れていることに気づいた。あの世への旅を始めてしまった遥は、暗黒に満ちた｢常闇の世界｣で少年と出会う。緑の眼を持つ彼は｢タカ｣と名乗り、死のさだめを振り切って現世に戻る方法を教え、道案内をかって出てくれた。荒涼としたこの別世界から、2人は脱出することができるのか? 冒頭に収録されている｢9つの猫の魂｣は、彼岸と此岸のはざまを映す幽玄なファンタジー。《その他に収録されている短編》ミュージシャン崩れの男が、ある日沼のほとりで謎めいた子どもと遭遇した。その子と肌を合わせるだけで、異様なほど甘美な恍惚感が全身をつらぬく。髪の色から｢グリン｣と名づけられた小さな居候と、男は穏やかな生活をはじめるが、やがて……(｢緑の巻毛｣)。学校に伝わる話では、夕暮れどきに黒づくめの怪人が少女をさらってゆく。孤独な少女の背後に近づくものは……(｢影｣)。
コメント 6
2020/10/27 りつき
タイトルで匂わせてるから誰でも推察できるし、そもそもネタバレは読んだことある人がするもので、初見で推測して感想言うのはネタバレじゃないでしょ 幽体でも痛みって感じるんだね 嫌だな
2020/07/26 ペドロ
推測を装ったネタバレやめろ