内容紹介
マーセナス・ウルフベインは王国の末子として安穏に暮らしていた。厳しくも優しい父母、頼れる兄弟、愛する妻と最愛の息子。そんな家族に囲まれ幸せな毎日を送っていたが、王国の近衛騎士団長・アーギュの反乱によりその幸せは二度と戻らぬものとなる。父母と兄たちは無惨に殺され、王国は完全に魔の手に堕ちてしまった。命からがら逃げ出し、王国から追われる身となったマーセナス。愛する者たちと王国を失い心に大きな傷を負った彼は、妻アーシャから託された魔剣“リヴェラシュオン”を手にアーギュへの復讐を誓うのであった。もう二度と奪わせない──強い思いを胸に、マーセナスは息子のデュークと共に復讐の旅に出る。リヴェラシュオンが招くのは絶望か、それとも希望か──