内容紹介
廃位になった姫、売春宿の下働きとなったグリーズ・ベネディクト。 グリーズは幸運にも売春街を抜け出した。 条件はバイレンハーグ家の令嬢として生きること。 生きるために条件をのんだ。 半月くらいは生きがいがあった。 偽の兄であるバイレンハーグ大公から小さくてかわいい動物をプレゼントされたのだ。 最初で最後のプレゼントだと思っていたが、彼はさらに大きなプレゼントを持ってくる。 ついに彼が自分自身を与えようとしたとき、グリーズはこの関係が破局に終わることを予感した。 「もう私のものにしてしまおうか。こんなに苦しませるくらいなら」