内容紹介
名家ハント家から街に蔓延した奇病“花の病”。死の恐怖に怯える民衆がハント家に押し寄せた。病に感染し自暴自棄になったデザート夫妻は、娘を娼館に託す。ひ弱な兄のキャンベルは、妹を奪回すべく娼館に突入するのだが。緊迫の第4巻。
レビュー3
5/52021/09/22 ウォンち
感染モノで「コロナ」という登場人物がいる、ということで、一部で話題になったようで… 個人的には、どんな理由でもトノ先生の素晴らしい作品を知ってもらえるのであれば嬉しく思っています。 私が好きな「チキタ」に通じるやるせなさと人の業が本作品でも感じられ、先が楽しみです。
5/52021/08/24 ickw
トノ先生はこの世に確かに存在する地獄を、最低限の描写で淡々と描き連ねる人だなぁ… こちらを泣かせようとかビビらせようとか、大きな声や大仰な言葉で脅かさない、静かな語り口なのについ話にのめり込んで聞いてしまう 「フィクションとは現実を見つめる眼差しに他ならない」 という、何かで読んだ言葉を、可愛い動物キャラがいっぱいのアデライトの花を読んでいると思い出します。この話一体どう終わるんだろ〜