内容紹介
橋立花魁と意地の張り合いを繰り広げ、手痛い敗北を喫した紀伊国屋文左衛門が、仲直りを申し出て再び新嬉楼へ。女将さんとおマキさんに説得された地獄太夫・橋立花魁は仕方なく座敷に上がるが、あの文左衛門が簡単に改心するわけがない、と疑いの目を向ける。しかし何事もなく、それどころか文左衛門は去り際にお詫びとして百人一首柄の着物を橋立花魁に渡す。着物に針でも仕込まれているのでは?と考えた橋立花魁は念入りに調べてもらうが、そのような細工はなかった。安心して、その着物を着て廊内を練り歩く橋立花魁だが、廓の姐さんからは笑い声が起こって……。はたして文左衛門が仕組んだ仕返しとは?橋立花魁付きの禿・なみじが明かす遊女達の日常。
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