内容紹介
1966年・東京。ヴェネチア出身の大学教授ジャコモ・フォスカリは日本を代表する文学者たちとの交流の中、音楽喫茶パルマに働く青年・古賀に出会う。遠い記憶の日々が、いま再び…。
レビュー1
5/52024/01/17 だっひー
まだ試し読みだけですが、少年の様に生硬でどこか退廃的な主人公。現代では全く通用しない古代ローマ貨幣の様に高い文学的知性の持ち主と、日本の文学界の天才2人との交流を描いてます。三島由紀夫と阿部公房がモデルだと思う。生きてるだけで魅力的なカフェ勤務の美青年をまるでベニスに死すの主人公さながら情景していますが、その後の顛末が楽しみです。