内容紹介
皇太子として生まれながらも、その秘密ゆえに幽閉同然の生活を強いられてきた藤峰(ふじみね)。幼い日に憧れた人物「薫衣の君(くぬえのきみ)」とようやく再会を果たしたが、あろうことか相手は鬼の一族だった。黒かった髪は白銀になり、優しかった瞳はつめたい蒼色に輝いている。変貌に驚きつつも、藤峰は彼を信じ、現実を受け入れようとするのだった。いっぽう、禍々しい力を秘めた魔人・巳影(みかげ)が妖気をかぎつけ、2人のいる屋敷に迫る。鬼族を激しく憎み、殲滅せんとする巳影。その正体とは!?都でも悪鬼たちが姿を現わし、ついに混沌とした戦いが始まろうとしていた。「夜叉鬼想伝」シリーズ、クライマックスが近づく第5巻!
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