内容紹介
核戦争後の世界。元軍人のマットはある日、中古ロボットのルークと出会う…。本格SF仕立ての中で紡がれる遠藤淑子ワールド。「ヘヴン」とそのプレストーリー「ヘヴン2」を1冊にまとめて刊行。
レビュー5
5/52023/10/19 きんかじゅー
一言でいうと、傑作です。引き込まれて夢中で映画を見た時のような感動が押し寄せます。紙でも持ってますが、いつでも読み返せるようにここでも購入してしまいました。他の作家さんで例えると樹なつみのOZっぽい、80年代アニメに多かった近未来系、90年代のアメリカンビデオにありそうな世界観といえば分かりやすいかも。きちんと終わる、続きはない話なので、ぜひコイン還元などで迷われてる方は読んでみてほしい一冊。
5/52022/03/21 kiriko
作者はほのぼのな展開の果てにハートウォーミングなオチで時に読者を泣かせるという作風を得意としますが、この『ヘヴン』が出た時は衝撃でした。こんなハードな設定のSFを描けるなんて、作者を舐めてた…掲載誌が『メロディ』で対象年齢が上がったのもあるけど。これと『プラネット』はハリウッドに持ってってもいいくらいのSF傑作。ほのぼのしつつ胸を締めつけるような絶望の先にあたたかい希望の灯を描ける稀有な作家です。