内容紹介
1878年(明治11年)、動乱の幕末は遠ざかり、長崎では海外貿易で莫大な利益を得る商人が多く現れはじめていた。西南戦争で親を亡くした少女・美世(みよ)は奉公先を求めて鍛冶屋町の道具屋「蛮」(ばん)の扉を叩くが、そこで彼女を待っていたのは、店主・小浦百年(こうら・ももとし)がパリ万博で仕入れてきた最先端の品々と、それらに宿るベルエポックの興奮と喧騒だった……ジャック・ドゥーセのドレス、ダニエル・ペーターのミルクチョコレート、シンガー社のミシン、セーラー服、エジソンの蓄音機、革ブーツ、眼鏡、幻灯機(マジック・ランタン)……先進と享楽の都・パリ渡来からやってきた“夢の品々”に導かれ、少女はまだ見ぬ世界へ歩み出す……
レビュー10
5/52021/12/03 sora
「悪い時代の後にはいい時代がくる」という言葉が今のコロナという現状に照らし合わせてみると、希望が湧いてきた。また、その時代に生きた人たちが努力して作ったいい時代に生きてる自分たちは幸せだなとも思う。 あとはもっと自分の可能性は無限だから、自分で勝手に自分の可能性を閉じないで、頑張ってみようと勇気が持てた。 はじめはただのファンタジーものだと思ってたが、所々メッセージ性のある物語だった。
5/52021/03/01 yuki
『明治』という時代が丁寧に表現されている。大好きな漫画です。おたまさんのスピンオフも読んでみたい!