内容紹介
「……エルが守った世界だ。だから、エルメンヒデに見せてやりたかった。この綺麗な世界を」異世界より召喚されし十三人の英雄の一人、『神殺しの英雄』山田蓮司。同じ英雄の『料理人』藤堂柊と再開した彼は、その後フランシェスカと共に、王都で開催される武闘大会に出場することに。かつて蓮司は、世界でも仲間でもなく、たった一人――エルを選び『英雄』であることを放棄した。しかし、再び『英雄』という名の重圧と向き合うことになり懊悩する彼に、フェイロナは問う。「お前が思う英雄とはどういうものだ?」そしてついに、剣の師オブライエン、十三人の英雄『魔剣使い』久木真咲、『騎士』九季雄太達、強者ひしめく舞台の幕が上がる――! 「英雄ではない」と言い張り続ける男の紡ぐ英雄譚、第四章。英雄とは何か。その答えが、ここにある。異世界召喚直後を描く書き下ろし番外編「戦いの、始まり」収録。
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