内容紹介
「ひとりっ子じゃ可哀相」、「1人産めたんだから」…脅迫のような周囲の言葉に追い詰められ、不妊治療を始めたのが悪夢の始まりだった――。苗子(なえこ)は姑や近所の女性たちから毎日のように「2人目」を催促されノイローゼ気味。さらに3歳の娘も「弟か妹がほしい」とせがむ。だが、苗子だってほしくないわけじゃない、できないのだ。一念発起して不妊治療を始めたが、本当に不妊に悩む女性たちからは「贅沢だ」と叱責され――。家事、育児との両立、周囲との軋轢…そして、治療の費用と“痛み”が苗子を苦しめていく――。不妊治療を新たな角度から描いた傑作長編。
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